出演者紹介8

戦争にも、水害にも負けない。この地で、生きていく。
「夜明け前~亀田郷1945~」

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【出演者紹介】

※板山家(中川地区)の人々

「ちょっと待って~走ったら、お腹が、空くから~」

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新潟平野の誇る美しい水田輝く亀田郷(現在の東区、江南区、中央区)は、大河に挟まれた低地。かつては「地図にない湖」と言われるほどの湿地帯だった。胸まで泥につかり田植えをしても、一度川が氾濫すれば全て流されてしまう過酷な環境。そして、長引く戦争の暗い影。多くの先人たちの努力で美しい水田が現れるのは、まだ先のことだ。
 
時は1945年初夏、新潟。出征兵士の勇ましい見送りよりも、亡くなった兵士の無言の凱旋が多くなった終戦間近の亀田郷。
戦争遂行のための食糧増産が叫ばれる中、隣接する村同士では土地や水をめぐる争いは絶えず、事あるごとに衝突していた。
そんなある日、村境に見知らぬ男がやってくる・・・。
 
空襲警報。勤労奉仕。疎開児童。遅々として進まない治水計画。過酷な農作業。
 
どんな状況下でも、いつか来る「夜明け」を信じて生きた先人たちの涙と笑顔、魂の歌が、今、この地に蘇る。

板山重次郎(和泉久雪)
板山家の次男。入植した大陸で徴兵され、各地を転戦中。親の意向で会ったこともないセツと結婚した。
板山セツ(豊岡えりな)
旧姓園部。夫の重次郎とは写真婚。国民学校の教師。まだ見ぬ夫の実家で義父の校長先生に気を遣っている。
板山喜重郎(服部正史)
小学校長。少年志願兵の勧誘に熱心。長男、次男が出征中。
板山あさい(小川陽子)
出征中の長男の嫁。義父の言うことに盲従していたが…。
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