出演者紹介9

戦争にも、水害にも負けない。この地で、生きていく。

「夜明け前~亀田郷1945~」

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【出演者紹介】

※国防婦人会支部長と内務省土木局官吏

「縦列駆け足足踏み、前へ~進め!ふん!」 

「大きな排水機場を作りたい!けど、鉄もセメントも材木も無い。」

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新潟平野の誇る美しい水田輝く亀田郷(現在の東区、江南区、中央区)は、大河に挟まれた低地。かつては「地図にない湖」と言われるほどの湿地帯だった。胸まで泥につかり田植えをしても、一度川が氾濫すれば全て流されてしまう過酷な環境。そして、長引く戦争の暗い影。多くの先人たちの努力で美しい水田が現れるのは、まだ先のことだ。

時は1945年初夏、新潟。出征兵士の勇ましい見送りよりも、亡くなった兵士の無言の凱旋が多くなった終戦間近の亀田郷。

戦争遂行のための食糧増産が叫ばれる中、隣接する村同士では土地や水をめぐる争いは絶えず、事あるごとに衝突していた。

そんなある日、村境に見知らぬ男がやってくる・・・。

空襲警報。勤労奉仕。疎開児童。遅々として進まない治水計画。過酷な農作業。

どんな状況下でも、いつか来る「夜明け」を信じて生きた先人たちの涙と笑顔、魂の歌が、今、この地に蘇る。

岡部佳乃(多田登志美)
国民義勇隊女子隊(国防婦人会)支部長。夫、3人の男子全てが戦死。積極的に戦時協力を進める。
門脇誠二(石井淑夫)
内務省土木局新潟土木出張所長。子ども3人はそれぞれ大陸、半島、南の島に。妻とは東京大空襲以来連絡が取れない。
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